富山新聞社より | 北國新聞社

◎コンテンツ見本市 広げたい北陸の可能性
 石川県や中部経済産業局による「石川コンテンツマーケット」が十五日に金沢市の県地場産業振興センターで開催される。映像やコンピューターグラフィックス(CG)、ゲームなどコンテンツ(情報の内容)作品制作者の登竜門と位置づけられる見本市で、今年は石川だけでなく北陸三県に出品を呼びかけたところ、昨年の二倍以上の四十五団体が出展するという。コンテンツ産業は首都圏に集中しているが、デジタル通信技術の進化で、北陸も映像コンテンツなどの制作・発信拠点になる可能性は広がっており、金沢での見本市が一つの起爆剤になることを望みたい。


 経済産業省コンテンツ産業を今後の経済成長戦略、知的財産戦略の柱の一つにしており、現在約十四兆円の市場規模を二〇一五年までに十九兆円規模に拡大することをめざしている。その適地はいまや首都圏に限らず、ブロードバンド(高速・大容量通信)化によって地方でもコンテンツ産業の全国展開が十分可能になっており、アニメ業界などでは、より良い制作環境を求めて地方にスタジオを設置する動きも目立つ。


 北陸の好例として、南砺市城端に拠点を置いて人気アニメ作品を送り出している映像制作会社「ピーエーワークス」を挙げることができる。アニメ作品の人気につれて、その舞台である城端を訪れる若者らが増加し、地域全体に活力をもたらしているのである。ピーエーワークスの活動は、コンテンツ産業における地方の時代の先取りと言え、地方の方がむしろアニメーターという制作者の育成に適していることを示してもいる。


 地域独自の資源を生かしたコンテンツ産業の創出も地方だからこそ可能である。伝統産業などの映像化でコンテンツ企業と地場産業の双方に利益をもたらそうという石川県の取り組みは一つの有力な方法である。人材育成も課題であるが、米アカデミー賞を受賞した滝田洋二郎氏ら北陸出身の映画監督の活躍や、このところ活発な郷土ゆかりの映画、アニメ制作は、コンテンツ制作をめざす若者らの良い刺激になろう。

PAワークスのことが載っていたのでメモ。


http://animeanime.jp/biz/archives/2009/03/post_568.html
内容のつながりでこの記事も。
アニメによる観光資源うんぬんのシンポジウムがあるとか。
最近のアニメの中で聖地巡礼と聞いて思い浮かぶ作品は、らき☆すたtrue tearsですね。